遭難で一番多い原因が道迷い
道迷い遭難して、ブログで救助に来た警察に逆切れして世間を騒がせた女性がいましたよね。
彼女は地図も持たず立ち入り禁止のロープが張られているにも関わらず、ロープを超えて無理やり下るという無謀な遭難だったけどね。
ほぼソロで歩いている私道迷いには気をつけていたはずなのに、大峰山(弥山・八経ヶ岳)下山時に道に迷ってしまいました。
遭難というほど大げさなものではありませんが、今後の戒めの為にも道に迷った時の心理など
今更ながら、備忘録に記事として残しておこうと思います。
なぜ道に迷ったのか?迷った時の心理
登山中にも、落ち葉で道がよくわからなかった箇所
登りは目標となる弥山が見えていたので、道はなくても方向さえ間違わなければ着くだろうという考えでいた。(こういう考えも良くないんだろうけどね)
勿論目印のテープを探したり、登山道を探しながら、登山道に合流したり外れたりしながらも、弥山に到着。
下山時、人も少なく登りの時も道が良くわからず適当に歩いていた個所に到達。
登りの時、こんな所通ったっけ?と思いつつ、上りは適当に歩いていたし、目印のピンクリボンがあるのだから
これでいいのだろうと思って歩いていた。
そうこうしているうちに、リボンが見当たらなくなり、あちらこちらを探し何故か道もないような急な下り坂の木にリボンがあった。
おかしいなと思いつつ、下ってみたものの、その先の目印はないし道もない。
こういう時の心理って不思議。
下れば、何とかどこかの道に出るんじゃないかと思いこんでしまう。
多分、一度下ってしまった道をまた登り返したくない心理が働くのかな?
なんとかなるさ、と根拠のない自信。
もうこんな考えがドツボにハマり、更に悪化させてしまう。
正常な考えが出来ない状態。ソロだから尚更。止めてくれる人もいない悪条件。
赤丸の所で30分程迷ってました。
軌道修正
頭の中では、こんな葛藤が繰り広げられてました。
ここで登り返して尾根に出たものの、自分がどの方向から来てどちらへ行けばいいのか方向が分からなくなっていた。
耳を澄ませば、人の話声が聞こえてきた。
その話声の方向へ行けばいいのか?違うルートだったらどうする?
GPSのログを見ればいいものの冷静じゃなくなっていたんでしょうね。
ようやくスマホのGPSでログをとっていたことに気づき、自分の今いる位置を確認し、GPSのおかげでどちらへ行けばいいのかもわかり
すんなり軌道修正。(´▽`) ホッ
万が一の為に
道に迷ったり、何かあった時の為にも
- 地図は必ず持ちましょう。
- スマホにGPSアプリを入れログをとっておきましょう。
- スマホはバッテリーがなくならないように機内モードにしておきましょう。
- スマホのバッテリーがなくなっても大丈夫なように、予備にモバイルバッテリーを持ちあるこう
コンパスも持ち歩いているけれど、磁北線付の地図の用意がなければ意味がないしね。
パニックになっている時に、冷静にコンパスで地図が見れるのか疑問。
きっと慣れている人でないと難しいよね。眺望がなければいけないだろうしね。
コンパスはお守り代わりには持っているけどね。
おかしいと思ったら、戻る事が鉄則かと思います。
私のように根拠のない自信・過信は止めましょう。
冬の道迷い
人のトレースを当てにしているド素人の私は、遭難予備軍なんだろうなとは思います。
あてにしたトレースが間違ったトレースだったら?
一発でアウトですよね。しかもソロだし。
何かあっても助からない気がするのは常々感じてますけどね。
何かないように気をつけていても、それだけでは雪山では通用しないのはわかってますけどね。
雪に隠れてクラックがあったりしたら?雪の下が沢だったら?そこが雪庇だったら?
ホワイトアウトになってしまったら、自分がどこにいるのか、前後左右見失ってしまう。
初心者が雪山で遭難しない為に気をつけること
雪山初心者の私が、雪山を登るとき気をつけていることをあげてみました。
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- 悪天候や、不安のある天候は避ける。晴天であれば楽々登山が出来る所でも、悪天候だとどんな些細な事でも危険にさらされることもある。大丈夫だろうと登っても山の天気は変わり易い事も頭に入れておこう。
- 装備や服装はきちんとしたものを、特に服装は生死を分けるほど。晴天時であればいいだろうが、ひとたび天候が悪化した場合、きちんとした服装や着替えなどあるだけで低体温症など防げる事も。装備も、登る山にあったものを用意しよう。(アイゼン、ピッケル、スノーシュー、わかん等)
- 人の多く出ている山に登ろう。トレースもしっかりあり、目印などキチンとある雪山初心者向きの山に登るべし。
- 安達太良山、北横岳、谷川岳、武尊山、蔵王など初心者向きの山は沢山あります。
- できれば専用GPSかコンパス(磁北線付地図も)を持っていれば安心。ガーミンなど、値は張るが電池の持ちも良いので安心。雪山にスマホのGPSは✕、あっという間にバッテリー切れになるし万が一の為に連絡手段は確保すべき。
- 暖かい飲み物等は持っておく。行動食も多めに。低体温症対策
- ホイッスルなど常備。クラックに落ちたなど何かあった時の為。
- ツエルト常備
- 登山計画書は必ず提出し、無理をしない。余裕をもった行動をとる。
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天気が良ければ、白銀の絶景が望める雪山ですが、一転天候が悪化すると道迷いから低体温症などで命を落とす危険性を持っています。
どうか無理をせず雪山を楽しみましょうね。
雪山でなくとも、今はスマホアプリでGPSログがとれます。
万が一の為に、スマホにGPSアプリは入れておきましょう。(スマホGPSを使う時はモバイルバッテリーも持って行きましょうね)
また前もって本などで知識を持っていれば万が一の時に慌てずに行動できるかと思います。
お勧めの本をあげておきますね。