山登りをする人や山登りをしていなくても、山で会いたくないものが熊ですよね。
人生初の野生の熊に遭遇し、たまたま先を歩いていた人の対応が良く熊の方から遠ざかってくれたからいいものの
ソロ(単独)で突然熊と遭遇してしまったらどうすればいいのか?熊に会わない為の予防策など調べてみましたので備忘録として書いてみようと思います。
人生初の熊に遭遇した山行の記事はこちら↓
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百名山 焼岳(2444.3m)新中の湯ルート 熊に遭遇
焼岳山頂は今も噴煙をあげている活火山です。 北峰と南峰とありますが、南峰は崩落の危険性があり立ち入り禁止で現在登れるのは北峰だけです。 焼岳登山ルートは、いくつかありますが今回最短ルートで登れる新中の ...
まずは熊に出会わない為にしたいこと
熊鈴
山に登るときには、ザックに必ず付けているのがこの熊鈴。
でも私、うるさいのは嫌いなので、熊注意の看板がある所や人気がない所でしか鳴らしません。
沢山人が歩いてて熊が出るはずない時や、絶対ここには出ないのにという所でジャラジャラ熊鈴鳴らしている人はちょっとな。
周りもうるさいだろうなと思ってしまうので、ほぼ鳴らしません。
今回も実は熊注意の看板がなかったので鈴は消音にして鳴らしていませんでした。
確か、熊がいると教えてくれたお兄さんも熊鈴は鳴らしていなかったな。
まぁ、だから30mくらいの近距離でばったり出くわしたんだろうけどね。
今時の新世代熊は熊鈴を鳴らしたり人の気配がしても怖がらず出てくるらしいのでどうなのかな?
でも少なくとも、ここに人がいるよと教えられるので熊鈴やラジオなどを鳴らして歩くのは鳴らさないよりは、今回の様ないきなりバッタリ熊に会うという事がなくていいのかもね。
↓熊鈴なら、これがお勧め。消音機能もワンタッチで出来、音も風鈴のようないい音がするので私も使用の熊鈴。
むやみに大きな穴など覗かない
2016年、ちょうど私が両神山に行くちょっと前だったかな?やはり奥秩父の山で穴を覗いた登山者が、ちょうど穴の中にいた熊に襲われたことがあった。
両神山白井差コースを管理している山中さんが、穴は覗いちゃダメだよ。熊もビックリして入口を塞がれ逃げ場をなくしてパニックになって襲ったんだよ。と教えてくれた。
そうだよね、私が逆の立場ならやっぱり襲うと思う。むやみに覗かないように!!
ガサガサと動物の気配がしても寄って行かない事
熊もばったり人間に出くわしたら怖いんです。熊も隠れてやり過ごそうとしているのに人間から近づいてきたら襲われてしまうかもしれません。
動物の気配がしても、近づかず落ち着いてその場を離れましょう。(走ってはいけません。)
熊にバッタリ出会ったら(間違った私の認識)
もしも熊に出会ったら・・・私はこうしようと思ってました。
まぁ、死んだふりと先手必勝は冗談ですけどね。
でも大声や大きな音を出して追い払うとずっと思っていて、車のカギなどに一緒に防犯ブザーをつけています。
まぁ、熊に限らず何があるかわからないので常に持っているだけですけどね。
(以前、車中泊していた時に怖い思いをした事があるので女性は持っていた方がいいですよ!!!)
↓こんな可愛い防犯ブザーや
防犯ブザー かわいい 防犯ブザー 女性 マトリョーシカ防犯ブザー ピンク LF000033
歩数計付きの防犯ブザーなど、これなら夜のウォーキングも心強いよね。
タニタ(TANITA) 3Dセンサー搭載歩数計 [防犯ブザー付き] ピンク FB-736-PK
熊にバッタリ出会ったら(正しい対処法)
- 出会い頭の対応
- まずは落ち着いて熊の動向を見守る。
- 大声や大きな音を出して熊を脅かさない事
- カメラなど、急な動作も避けるべし
- 睨まない。目力では逃げません。かえって喧嘩を売っていると思われます。(他の動物も同じ)
- 背中を見せない。
熊と出会った時の距離にもよるかと思いますが、こちらも怖いけど熊も私達が怖いんです。大きな声や急な動作で脅かしたりしないよう、静かに目を離さず熊の動向を伺うのが一番だそうです。
熊が襲う気配もなければ、そっと後ずさりするようにその場を離れましょう。(背中を向けてはいけません。走ってもいけません。)
- 熊がこちらに向かってきた場合の対応
- 倒木や岩の上に立ち、手を高く上げ自分を大きく見せ大きな音や声を出し威嚇し強気に対応しましょう。
- ストックなどあれば、ストックなどを振り回すのもいいかもしれない。
- 熊がこちらに向かってくるのは威嚇の為です。熊撃退スプレーなどあればスプレーの準備をしましょう。
威嚇突進の場合
まず落ち着きましょう。突進の多くは、威嚇突進行動(ブラフチャージ)です。クマは相手に突進しても途中で止まり、激しく地面を叩くなどした後に、後退する事が多いのです。この場合、穏やかに声をかけながら、クマとの間に障害物を置くようにゆっくり後退しましょう。
※クマ撃退スプレーがあれば、噴射準備。引用:知床財団
熊撃退スプレーを持ち歩いている人はなかなかいないと思います。
私も購入しようと見てみたら、なんと1万円以上するので購入は諦めました。
熊に出会うなんてことは滅多にないでしょうからね。なんて言って会っちゃった訳ですが・・・
熊撃退スプレーは高いけど、普通の催涙スプレーは安いんですよね。でもこの催涙スプレー、山以外(熊撃退以外)で持ち歩いていると軽犯罪法に適用されるとか・・・
催涙スプレーは軽犯罪法に適用されちゃうとまずいので、こんな非毒性・非刺激で動物の頭に向けて噴射し続けると、粘着性のジェルが動物の顔をコーティングし視界が遮られる事で攻撃が抑制される防犯スプレーもある。マツコ・有吉の怒り新党で紹介されたらしいよ。
これで3700円↓
熊撃退には普通の防虫スプレーでもなんでもいいと思います。脅かすだけだし出来れば目に向ければ防虫スプレーでも効果はあると思います。
私はすぐに取り出せるポシェットに防虫スプレー等は入っているのでいざとなればシュッっとやっちゃいます。
熊が人を襲うには理由がある
熊が人を襲うには理由があるんですよ。勝手に熊たちのテリトリーに侵入しているんですから熊が悪いのではなく人間が悪い場合がほとんどですよね。
- 食べる目的で襲う。この場合は威嚇とは違い執拗に襲ってきます。倒した人間をその場で食べる場合もあるが多くは自分の安心できる藪の中や穴などに人を引きずり込む。
- 戯れ苛立ちから襲う。このように襲うのは2~3歳の若い熊に限られる。この場合は威嚇しながらちょっかいを掛けてくる。
- 人をその場から排除するために襲う。
- 突然人と出会った時の不快感から興奮して襲う(この場合反撃するとすぐ逃げる)
- 子連れの母熊が、子を守るために襲う。(この場合は、熊鈴など人間が近くにいる事を教える事が有効)
- 人の持っている食べ物を狙う、その逆で自分たちの食べ物を奪われると思い襲う(ネマガリタケ等)
- 越冬穴に人間が近づいてきたために襲う
多くは人と遭遇し興奮し我を忘れて襲う熊が多く、この場合人間の少しの抵抗で我に返りそそくさと立ち去るらしい。
しかし昔と違い、熊が人間を恐れる要因が薄れているように感じられる。
現に新世代熊は、熊鈴で人間の存在を知らせていようが襲ってきたり、今回私が会った熊のように人が登山道を歩いていようがのんきに歩いていたり人間を恐れている感じはあまりしない。
熊は賢い生き物だ、人間が何もしないと思えばちょこちょこ姿を現すのかもしれない。
とにかく、熊に出会ったら落ち着いて対応しましょう。
まぁ、熊たちのテリトリーに入らせてもらっているのだから、まずは熊に出会ったら「ごめんね。何もしないよ」と言ってあげたい。